『じゃ・ま・いっか~』でゆったり、まったり、のんびり~
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「復讐譚は面白い」
私の中の定説。
小説でも映画でもドラマでも
たいてい「法廷物」と「復讐物」には面白いものが多い。
ま、どちらも似たようなものかもしれないけど・・・
頭を使ってるからかな?
復讐するにも、裁判するにも、知能が必要。
たとえば『モンテクリスト伯』(最初にこれを『岩窟王』って訳した人スゴイ)
その昔、先が気になって気になって、岩波文庫全7巻を一気に読破した。
罠にハメられ、無実の罪で投獄された男が、牢内で知り合った老人の知恵をたよりに、自分が陥れられたことを知り・・・
その老人が亡くなった時に海に投棄される老人の遺体と入れ替わって脱獄
老人が「モンテクリスト島」に隠していた巨額の富を手中に納め、自分を陥れた連中に復讐していく・・・というもの。
愛する女性も奪われていたりして・・・
これも何度も映画化やドラマ化もされていますが、
すごく面白い。
この話のいいところは、復讐するだけでなく
自分に良くしてくれた人には惜しみなく援助をし救いの手を差し伸べるところ・・・かな?
「復讐譚」と聞いてすぐ思い出す韓ドラといえば
『復活』と『魔王』
監督が同じで、キャストもかなりかぶっていますが、
これもどちらも「復讐譚」
わたしはどちらもかなり楽しみんで見ることができました。
ま、『復活』はライバルの男の服とオムテのネクタイ以外にも「ありえないだろがーーーっ(>_<)」という部分も多々ありましたけどね^^;
さて、そんな「復讐譚」
主人公が巧みに復讐をしていくサマは本当にドキドキハラハラで面白い!
そして、その過程は痛快でもある。
人は基本的に勧善懲悪が好きなのでね・・・
だけど
見終わった後の後味は?
というと、これが一様にスッキリではなかったりする。
途中のスリルと爽快感の割に、
最後はあんまり後味が良くない場合が多い。
なぜなら・・・
復讐を成し遂げた主人公自身がむなしさを感じている場合が多いから。
復讐を成し遂げた時点で
主人公自身も復讐していた相手と同じレベルに下がってしまうから。
じゃないかな?
復讐せずとも、主人公がしっかりとのしあがり
相手が勝手に落ちぶれ・・・
主人公が救いの手を伸べたにもかかわらず、天罰のように不幸が訪れる・・・
というほうが結果的には気持ちいいのかもしれない。
復讐とはちょっと違うけれど・・・
たとえば仲違いをして・・・
相手に「謝れ!」と無理強いをして謝らせたところで、気分はスッキリするだろうか?
スッキリしないんだな・・・これが。
相手をこてんぱんにやっつけても、結局「最初にされたこと」は解消されないし
無理やり謝らせたところで、「本当に心から反省してるのか?」って感じだしね。
スッキリもしなければ、一時の達成感はあったとしても結局は虚しい気持ちになるような気がする。
人の過ちを許せない・・・徹底的にやり込める・・・
そういう人は多い。私もそのひとり。たぶん。
だけど、徹底的にやり込めたところで、気分はよくなるものではなく・・・
最終的には「なんだかなぁ・・・」という気持ちだけが残る。
そんなことを遅まきながら数年前に某所で学んだ。
「徹底的にやりすぎたかな」・・・と今でもたまにフッと思うこともある。
よくよく考えればたいしたことでもなかったのにさ・・・
頭に血が上ったのと、必要以上の正義感?・・・若気の至り・・・というほど若くもなかったのにね。
ただ、相手もそれで学んでくれればよかったのだけれど、そんなやり取りがあった・・・その場で見ていた・・・にもかかわらず、
風の便りで聞いたところでは、
代替わりしても同じようなことを繰り返してしまうものらしい・・・
人間て貪欲(-_-;)
そしてバカ。
おいしいエサには、自分の立場も他の人の感情も、何も考えずに飛びついてしまうものらしい。
人の上に立つということは、まずは自分の感情を抑えなくてはいけないはずなのに。
ま、私にはもう関係ないからいいんだけどね。
嫁姑問題で、お互いをやり込め合うのも同じ。
結果的には相手をへこませても楽しいものではなかったりするのではないだろうか?
だったら上手に歩み寄って仲良くしておいて、自分のペースに持っていったほうが得・・・ってよっぽど腹黒いか?
でも、そのほうがお互いのためだったりする。
さてさて
もともとは「復讐譚」だったはずの『エデンの東』
終わってみたら、復讐はどうなっちゃったの?と。
主人公は復讐相手の最期も知らずに果ててしまった。
結局、主人公が巧妙にのし上がりながら相手を陥れていく・・・
そんなハラハラドキドキの展開は皆無だったように思う。
レベッカの復讐はあれで成し遂げられたのかもしれないけれど
どんちょる&ファミリーの復讐って?
子会社をちょこっと乗っ取って終わり?
一時は息子だったピノチーに告発させて終わり?
ドンウクに捕まえると言わせ、親子なのに・・・とショックを与えて終わり?
杓子が拉致されたり、彼女と一緒に逃げてみたり、彼女が精神を病んでみたり、はたまた彼女の夫が殺されてみたり・・・
そんな本筋と何の関係もないどうでもいいところに力を入れてしまったせいで
「復讐譚」としての機能を全然果たさずに終わってしまったような気がする。
その辺、激しく残念。
本当なら最終的な結果は後味がスカっとしなくても(復讐譚てそういうものな気がする)、途中はハラハラドキドキとかなり楽しめたはずなのにね・・・
『エデンの東』には知能を使う場面もなかった。
どんちょるは知能を使うことなく、誠実さと人柄のみでのし上がった。
・・・っていうか、一応のし上がったことになっているけれど、のし上がる過程の描き方も不十分過ぎた。
結果『エデンの東』は復讐譚ではない。
なので「復讐譚は面白い」という私の「定説」はまだ覆らない。
本当に知能を使いまくって相手をジワジワと追い詰めていく復讐譚
スンホニが演じたら(泣いてばかりでなく上手に・・・ね)美しいだけにさぞやゾクゾクとする仕上がりになるだろう。
ただ、あくまでも「美しく」お願いしたい。たとえ彼の憧れが『オールドボーイ』のチェ・ミンシクさんの演技だったとしても。
(あ、ミンシクさんは復讐されるほうか・・・)
そして事を成し遂げた後には、人知れず独りで去って行ったらカッコイイ。
復讐はされる方もする方も傷つくものだから。たぶん。
でもま、エデンはあれはあれで、スンホニの顔が毎週見られてたからいいんだけどね(^_^)v
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